Vol.1 ルアーの接続金具の話 (製品設計 小西が解説) |
■ルアーの接続金具■
ルアーの接続金具のことでご質問がございますので解説させていただきます。
■基本的には■
基本的にはγに於いて直結を推奨させていただいております。
理由は2つあります。
ひとつめは、リーダーとルアーアイが直結だとアクション時にルアーのフロントフックが
ラインに引っ掛かりににくくなります。
ふたつめに、リーダーとルアーアイが直結だとγのダイビングをやりやすく、その結果、
γの操作が楽になります。
これは推測ですが、リーダーが直結されていることで遊びがなくなり、
ルアーが水中に潜りやすくなると考えます。
γのルアー操作に慣れておられない方にはお勧めです。
■基本はありますが臨機応変に!■
すべてのことに於いてその場面、その場面で最良になるようにやり方を選択する必要があります。
例えば、タックルがたくさん無い状況でナブラ打ちをする状況があったとします。
かつ、そのナブラにマッチしたルアーが分からないとします。
もし、リーダーをルアーに直結していると、その状況にマッチしたルアーを探す為に
度々リーダーを結び変えないといけません。
ナブラ打ちは一瞬勝負です。
リーダー直結のほうがルアーの操作がやりやすいとしても、この上記の状況では
ルアーを早く交換して ”このナブラにマッチしたアタリルアーやアタリのルアーサイズ” を
見つけ出すことが大切な事柄となります。
このような場合はγが上手く操作できるのであれば、ルアー交換が早く出来ることを優先させて
”接続の金具” を使います。
これにより、ナブラ打ちの一瞬のチャンスをものに出来るかもしれません。
注意点は、ルアーの動きを損なってしまうほどの大きく、重い接続金具はルアー自体を
動かなくしてしまいます。ルアーのバランスが崩れない小型軽量でかつ、タックルバランス的にみた強度が
十分なものを使うことが望ましいと思います。
※接続金具は、『サルカン + スプリットリング』 や 『溶接リング + スプリットリングの組み合わせ』 で
作ることが出来ます。この時、溶接リングに似た打ち抜きリングというものがありますが、
打ち抜きリングは断面が丸ではない為にリーダーにストレスを与えるようで
リーダーとの結束部の強度低下を招く傾向があると感じます。
溶接リングの品質の良いものがベストかと思います。
■まだあるテクニック■
マグロ釣りの場合はルアーが小さくリーダーが太いケースがあります。
次のような例です。
『BC−γ60gにリーダー170LBを直結』
ルアーのサイズからするとリーダーが太いとルアーの動きが出にくくなります。
このようなケースでは、直結よりもラインとルアーをフリーにするほうが良いです。
接続金具を使ってフリーにしてもOKですし、リーダーがフリーになっている結び方でもOKです。
その他にもルアーをスローに動かして動きをよく出したいときはリーダーがフリーになっている結び方が
良いケースもあります。
状況によって対応してください!
カーペンター製品設計 小西健滋
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