三重 ブリ |
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BC−γの25gのバランス取りに熊野に行きました。
小型になればなるほど製作工程のすべてに於いて
精密さが要求されます。
昨年から始めた小型のγのテストで色々なノウハウを
蓄積しました。
このノウハウを他のルアーに還元すれば、
今まで以上のルアーが作れるようになると思います。
今回のテストでBC−γ25gが完成しました。
出来栄えは完璧です。
ワラサ、ブリ、カツオのナブラなどでベイトが小型の時に
凄い威力を発揮してくれると思います。
適正なロッドですが、BC74ULRやTXシリーズの8フィート
以上のモデルが使いよいです。
波がない状況ではγの操作に慣れておられる方は
BC79LRでも何とか動かせると思います。
BC−γ25gはテスト時から他のルアーでは
食わない状況で ”なぜこのルアーだけが釣れるのか”
という状況に何度も遭遇しています。
BC−γ25gは抜きん出た何かが期待出来ると
確信しています。
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青物はタイミングが難しい。
茶色で濁った潮が入って今回は全くナブラが
出ませんでした。
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この状況に船長も畑山さんも諦めモード
こんな時はまったりでお休み。
魚は人間の都合には合わせてくれません・・・ |
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ナブラは諦めてシャローを狙っているとサゴシが
BC−γ25gのプロトにヒットしました。
TX810EXLF + BC−γ25g マッチングがよく、
とても使いやすいです。
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GTのテスト釣行でγと違うタイプのプロトタイプルアー
という名前の試作ルアーがたびたび登場しております。
その内容は目指しているところが違う何種類かの
タイプののルアーが存在しています。
その一つに ”γと違うプロトタイプでラフウォーターに強い”
試作ルアーがあります。
2006年から実験を開始して、そのルアーのテストで
奄美 トカラ列島 種子島でGTをキャッチしています。
基本設計は完成に向かってきたので公開をさせて
いただきます。
そのコンセプトのヒラマサ用のサイズを作りました。
BC−γのラフウォータースペシャルといえるモデルです。
写真がそのプロトタイプです。
γで対応出来ない荒波時に、このルアーへ
チェンジすることでアクションが可能となり、
海面が乱れる悪天候時でも魚を誘うことが可能となります。
ルアー自体の基本設計が既に出来てきているので
この試作は大変良好です。
『ルアーの操作がしやすいルアーであること』 と
『魚がバイトするアクションがルアー自身に出ていること』 は
反比例にあると感じているので、そのあたりを上手く
バランスさせるかは設計者の技量が試されると思います。
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γと違うタイプのプロトタイプルアーの一つがベールを
脱ぎました。
写真はGT用の ”既存のγとは違う
ラフウォーターに強いプロトタイプ” です。
煮詰めの段階に入ってきています。
近々、トカラ列島で行うテストで完成へと近づくと思います。
他にもγと目指しているところが違う何種類かの
タイプのプロトタイプのルアーが存在しています。
現在製作中の ”活性が低い時に有効” なγも
その一つです。
それらを使い分けることで、今まで以上の釣果を
上げられるようになると思います。
煮詰めればγを超えるかもしれないと思える試作も
あります。確信を得て、製品としての目処が立ちましたら
報告させていただきます。
ご期待ください。
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■解説コーナー■
ルアーの接続金具のことでご質問がございますので解説させていただきます。
■基本的には■
基本的にはγに於いて直結を推奨させていただいております。
理由は2つあります。
ひとつめは、リーダーとルアーアイが直結だとアクション時にルアーのフロントフックが
ラインに引っ掛かりににくくなります。
ふたつめに、リーダーとルアーアイが直結だとγのダイビングをやりやすく、その結果、
γの操作が楽になります。
これは推測ですが、リーダーが直結されていることで遊びがなくなり、
ルアーが水中に潜りやすくなると考えます。
γのルアー操作に慣れておられない方にはお勧めです。
■基本はありますが臨機応変に!■
すべてのことに於いてその場面、その場面で最良になるようにやり方を選択する必要があります。
例えば、タックルがたくさん無い状況でナブラ打ちをする状況があったとします。
かつ、そのナブラにマッチしたルアーが分からないとします。
もし、リーダーをルアーに直結していると、その状況にマッチしたルアーを探す為に
度々リーダーを結び変えないといけません。
ナブラ打ちは一瞬勝負です。
リーダー直結のほうがルアーの操作がやりやすいとしても、この上記の状況では
ルアーを早く交換して ”このナブラにマッチしたアタリルアーやアタリのルアーサイズ” を
見つけ出すことが大切な事柄となります。
このような場合はγが上手く操作できるのであれば、ルアー交換が早く出来ることを優先させて
”接続の金具” を使います。
これにより、ナブラ打ちの一瞬のチャンスをものに出来るかもしれません。
注意点は、ルアーの動きを損なってしまうほどの大きく、重い接続金具はルアー自体を
動かなくしてしまいます。ルアーのバランスが崩れない小型軽量でかつ、タックルバランス的にみた強度が
十分なものを使うことが望ましいと思います。
■まだあるテクニック■
マグロ釣りの場合はルアーが小さくリーダーが太いケースがあります。
次のような例です。
『BC−γ60gにリーダー170LBを直結』
ルアーのサイズからするとリーダーが太いとルアーの動きが出にくくなります。
このようなケースでは、直結よりもラインとルアーをフリーにするほうが良いです。
接続金具を使ってフリーにしてもOKですし、リーダーがフリーになっている結び方でもOKです。
その他にもルアーをスローに動かして動きをよく出したいときはリーダーがフリーになっている結び方が
良いケースもあります。
状況によって対応してください!
カーペンター製品設計 小西健滋
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