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    GT ( Japan Okinawa )  November 9, 2006

●場所 京都丹後半島
●日時 2006年 11月9日
●ターゲットフィッシュ ブリ
●テスト ブラックカレントをジギングで使った時の適合ジグとフィーリングの確認
 


 最近、ブラックカレントをジギングに使って調子が良いとの事で
 ジグウェイトやフィーリングのご質問が多くなっております。

 ビルダー小西自身、ブラックカレントでのジギングは
 説明をさせて頂けるまで追求した事がなく
 細かい部分に於いても考えながらジギングをした経験が
 少ないのでご質問に対して明確な回答が出来かねていました。

 今回、実際にフィールドへ出て試してきました。

 舞鶴のアクアノートさんへ行きました。

 船長さんは以前、カーペンター工房にお話に来てくださり
 お世話になっております。

 BCシリーズのシャクリ感と適正ジグウェイトの
 確認中にBCロッドでサワラやタイが釣れました。
 サワラのヒットは大変多かったです。
 青物は別の場所に移動したらしく、私たちが行ったポイントは
 居なかったようです。

 


 ご質問のあったロッドで近海でフィーリングをみる事が出来る
 物を持ち込みました。

 『BC60MF』 『BC63LR』 『BC66MR』 『BC65LR−B』 
 『BC62MF−B』 をジグウェイトを変えながら
 ロッドの適合ジグウェイトとフィーリングを確かめました。

 水深に於いては近海ジギングで狙うレンジ50〜100mです。

 何故、最近になってBCシリーズでジギングを
 やりたいと言って下さる方が多くなったのかを
 ジグロッド 兼 TOPロッド としてご注文が多いショップさんや
 BCシリーズをジギングでよく使うといわれるアングラーの方々に
 教えて頂きました。

 理由は様々でした。

 昔からブラックカレントを使って下さっている方は
 TOPウォーターが好きなアングラーの方々です。
 キャスティングゲームを主体に冬場などTOPの対象魚が
 いなくなった時にブラックカレントでジギングをされておられる
 ケースが多かったです。

 最近、ブラックカレントをジギングロッドとして使って下さって
 おられるアングラーの方々は 『竿のタフさ』 と 『竿の特性』が
 好きという事でブラックカレントを使って下さっているとの
 お話を聞きました。

 『竿のタフさ』 に於いてですが、昔から広告の謳い文句に
 使われている言葉に
 『ライトロッドでありながら、不意な大物にも対応』 という
 言葉がありました。
 しかし、その宣伝の謳い文句と竿の中身は大きく食い違い
 ロッドが折れるという事が多々ありました。

 ブラックカレントも 『ライトロッドでありながら不意な大物にも対応』を
 掲げていますが、実釣での破損が皆無に等しいという評価を
 ブラックカレントを使って下さったアングラーの方々から頂き
 『謳い文句と竿の中身は完全に合致している』 と認めて頂きました。
 『ブラックカレントは折れない』  という信頼からジグロッドとしても
 選んで下さっているようです。

 『竿の特性』 に於いてですが、ブラックカレントは一般の
 ジグ調子とは異なり、魚が掛かると、かなりテッィプ側から
 曲がりが発生します。これによりヒットした魚がバレにくいという
 特徴があります。

 又、この調子のロッドは、細かいジグの操作がやりやすいので
 ”ジャカジャカ巻き” の中に多彩にアクションを入れる事が
 容易に出来ます。

 他に、餌釣りの様な喰わせが必要なジギングに於いては
 ブラックカレントはとても食い込みが良いという特徴があります。
 (例えば、鯛など)

 『竿の特性』 が好きという理由でブラックカレントを
 ジギングで使って下さっておられるアングラーの方々は
 『細かいジグアクションをつけ易い』 という理由と
 『掛かった魚がバレにくい』 という理由で使って下さって
 いるようです。

 ロッドに対しての適正ジグウェイトとフィーリングを
 下記に書かせて頂きます。ご参考にしてください。
 ここに無いロッドに関しましては、追って現場で時間を
 みつけて試します。



 ■BC63LR■  (PE2 + フロロリーダー40ポンド)

 しゃくりでの適正ジグウェイト 80〜130g

 ※ロッドティップを下に向けたジャカジャカ巻きではもう少し大きなジグも可

 ■竿の特徴■

 一般のジグロッドと比べると、ロッドのやや先の方でしゃくっている
 という感覚があります。適正なジグウェイトですが、水深50〜100mで
 80〜130gです。ジグの適正負荷から大きく外れるとティップが暴れます。
 適正なジグウェイト内ですと使いやすいです。
 ジグウェイトをベリーに乗せれば、もう少し大きなジグも可能です。

 ※引き抵抗の大きなジグを使う時は適正ジグウェイトは
  少し軽めになります。



 ■BC60MF■  (PE2 + フロロリーダー40ポンド)

 しゃくりでの適正ジグウェイト 70〜110g

 ※ロッドティップを下に向けたジャカジャカ巻きではもう少し大きなジグも可

 ■竿の特徴■

 BC63LRと比べると、ロッドのもっと先の方でしゃくっているという感覚が
 ありますが、BC63LRよりもBC60MFはレングスが短いので
 感覚的には同じような所に支点があると感じます。
 適正なジグウェイトですが、水深50〜100mで70〜110gです。
 ティップが柔らかいので使えるジグウェイトの範囲が狭いです。
 ジグの適正負荷から外れるとティップが暴れます。
 適正なジグウェイト内ですと使いやすいです。
 BC60MFは適正ジグ負荷の範囲ですと、ジグの操作がとてもよく伝わります。
 ジャカジャカ巻きで特に使いやすいと感じます。

 ※引き抵抗の大きなジグを使う時は適正ジグウェイトは
  少し軽めになります。



 ■BC66MR■  (PE3 + フロロリーダー50ポンド)

 しゃくりでの適正ジグウェイト 120〜170g

 ※ロッドティップを下に向けたジャカジャカ巻きではもう少し大きなジグも可

 ■竿の特徴■

 一般のジグロッドと比べると、ロッドのやや先の方でしゃくっている
 という感覚があります。適正なジグウェイトですが、水深50〜100mで
 120〜170gです。ジグの適正負荷から大きく外れるとティップが暴れます。
 適正なジグウェイト内ですと使いやすいです。
 ジグウェイトをベリーに乗せれば、もう少し大きなジグも可能です。

 ※引き抵抗の大きなジグを使う時は適正ジグウェイトは
  少し軽めになります。



 ■BC65MR−B■  (PE1.5 + フロロリーダー30ポンド)

 しゃくりでの適正ジグウェイト 120〜170g

 ■竿の特徴■

 一般のジグロッドと比べると、ティップセクションが長いという印象があります。
 適正なジグウェイトですが、水深50〜100mで120〜170gです。
 適正なジグウェイト内から大きく外れるとティップが暴れます。
 範囲内ですと使いやすいです。
 
 ※引き抵抗の大きなジグを使う時は適正ジグウェイトは
  少し軽めになります。



 ■BC62MF−B■  (PE1.5 + フロロリーダー30ポンド)

 しゃくりでの適正ジグウェイト 120〜180g

 ■竿の特徴■

 BC65LR−Sと比べると、ティップのブレが少なく感じます。
 適正なジグウェイトですが、水深50〜100mで120〜180gです。

 ※引き抵抗の大きなジグを使う時は適正ジグウェイトは
  少し軽めになります。



 ブラックカレントをジギングで使う時の長所 短所

 ブラックカレントでジグをしゃくった時のフィーリングですが、一般のジグロッドと比べると
 シャクリの支点がやや先端にあります。これがアクションのレスポンスの良さを生んでいます。
 最初は気になりますが、一日中シャクリ続けて慣れればOKでした。
 ジガーの方で、6フィートを超えるやや長めのジグロッドを好まない方には
 ブラックカレントは6フィートを超えているので向いていません。
 少し長めのジグロッドが好みの方にはOKです。

 ロッドに対するジグの適正負荷ですが、範囲が狭いです。これはティップが柔らかい為にこのようになります。
 これが、バラシの少なさを生んでいます。ブラックカレントのジグの適正負荷の範囲は狭いですが
 範囲内ならジグの暴れすぎはありません。

 ブラックカレントでジグをしゃくった後のティップの返りは速いです。
 ヒラマサに有効なロングジグのアクションは、この戻りが速過ぎると良くないそうです。
 ブラックカレントはその要素を持っていませんのでブラックカレントでは、ヒラマサに有効なロングジグの
 アクションを上手く出す事は出来ません。
 ブラックカレントは、平型ジグ・標準的な形状のセンターウェイト・リアウェイトのジグに効果的なアクションを
 付ける事が出来ます。

 上記のロッドの適正なジグの負荷は、『潮流の速さ』  『使うジグ』  『水深』 『アングラーのシャクリの強さ』
 『ロッド角』 で変わります。ご参考までに!


 ■ブラックカレントロッドでのジギングにつきまして■

 市場にはジグ専用の良いロッドが沢山あります。
 ブラックカレントはジグ専用ロッドではないので 『ジグのみで使いたい』 といわれるアングラーの方には
 市販のジグ専用ロッドをお勧めします。
 『ブラックカレントの持っている特性や折れにくさが好きといって下さるアングラーの方』 や
 『普段の釣りのメインがTOPであるがジグにも時々使いたいと言われるアングラーの方』 には
 ブラックカレントはお勧めです



 



 ナブラを見れば、TOPを投げずにはいられない
 トップ大好きの南さん

 ライブベイト α35−120 UWでサワラ キャッチ

 アクアノートの船長さんは
 『ナブラが出ればキャスティングをやってもいいよ』 と 
 TOP大好きアングラーにとって最高の船長さんです。