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   Suzuki in Tokyo JAPAN    December 14th, 2005

●場所 東京湾
●日時 2005年 12月14日
●ターゲットフィッシュ シーバス
●テスト目的  シーバス プロトタイプ  


 春の完成を目指して細部を煮詰めているロッドベルトと
 10周年記念 Tシャツの段取りに行った後に
 シーバスルアーテストに向かいました。

 ロッドベルトはより完成度の高い製品を目指して
 詰めて打ち合わせをしております。
 写真のグレーの本体は金型製作前に確認の為に
 造形で作った物です。
 価格はなんと1個12万円です。
 絶対失敗が無いように念には念をおいて進めています。
 一切妥協無しの理想の形が間もなく、完成します。
 ご注文の受付は、もう少しお時間を下さい。



 今回、ボートシーバスでのライブベイト δ(デルタ) 12gの
 テストを行いました。現地での段取りは、フィッツの
 万木さんがして下さいました。

 今日の船は フレンドシップ 田岡船長にお世話になりました。

 船長はGTも好きで、カーペンターのGTロッド ルアーを
 使っているとのお話で、とても嬉しかったです。
 インドネシア コモド島の海上で以前にお会いしているとの事で
 話が盛り上がりました。



 空気が澄んで富士山が見えています。
 12月の釣りでは味わった事が無い顔が凍りつく様に
 寒い朝でした。

 『前日よりマイナス4度水温が低下した』との事で
 『シャローは厳しいよ』 とのアドバイスでしたが
 ライブベイト δがシャローレンジのルアーなので
 シャローでの釣りを希望したら、快くOK下さりました。
  ”真の希望” を聞いてくださる本当に良い船長さんです。

 今日は釣る事より、ボートシーバスで使いやすい比重の
 チェックとバランス取りを行いました。



 ライブベイト δ 12gでヒット。しかし、船長さんのお話通り
 シャローは大変厳しい状況でした。
 8〜10mディープを釣れば凄く釣れるとは思いましたが
 釣る事が目的では無く、ライブベイト δのバランスと比重調整が
 目的なので、2〜3mのシャローを釣りました。

 ライブベイト δは干潟のシャローだけでなく、ボートからの
 シーバス釣りを考えると何種類かの比重の異なるモデルが
 欲しいと感じました。

 ライブベイト δは カツオ マグロ シイラにも間違いなく
 効くアクションなので3〜5月の上り鰹の時期にカツオで
 高比重モデルのテストを行います。

 今回のロッドはローライダーガイドのBC64ULR−S (AC) 
 テストロッドを使用した。セパレートグリップを標準装備して
 超軽量かつ破壊限界が高い面白いロッドになりました。
 ローライダーガイドはライトPEラインとマッチングが最高です。
 ライントラブルを起こし易い投げ方で投げても
 全くライントラブルが起こりません。
 煮詰めて製品としてリリースします。
 BC64ULR−S (AC) シーバスにも使えますし
 ナブラのカツオやライトPEラインの
 シイラにも面白いロッドになりそうです。



 最後に沖の鳥山へ行きました。
 万木さんは9mのボトムへディープへテイルスピンジグを
 バーチカルで送り込んで入れ食いでヒット

 テイルスピンジグのヒットパターンを見ていると
 遊泳層さえ合わせれば何でも釣れると感じました。
 そこで、試作のライブベイト δに錘を巻きつけて
 高比重にして沈めたら、これにヒットした。

 この状況を考えるとボルトでもナットでも鍵でも何でも
 遊泳層が合えばヒットする状況に感じました。
 眼の前に爪切りがあったので、爪切りに針を付けて
 落とし込んだらヒットした。また、落とし込んだらすぐヒットした。
 爪切りは開いた状態でも閉じた状態でもヒットした。
 
 田岡船長は、『やっていれば延々と釣れるよ』 と
 おっしゃっていました。

 爪切りで釣るといった変態的な行動を行った目的ですが
 シーバスがどの位のレベルでルアーにセレクティブに
 なっているのか判断したかったからです。

 このような状況下で高比重のδで入れ食いしたとしても
 ”ルアーの実力” という形に捉えると自分の中の
 データに誤認が生まれてしまいます。

 釣る気になれば、このような深場で延々一日中やっていれば
 一船で条件が良ければ、100匹以上釣れる事も
 良くあるらしい。しかし、ルアーテストにはなりません。

 ルアーテストは釣る事が目的ではありません。
 だから釣師からみると、とても辛いと思います。
 万木さんはシャローメインという ”頭から釣れない条件” での
 釣りに付き合って下さった。
 船長さんもまた、幾らでも釣れるポイントや条件を
 知っておられます。
 しかし、ルアーテストを最優先でポイントをセレクト下さいました。

 条件があった時にその条件に効く試作ルアーのテストが
 出来れば最高なのですが、いつも条件が上手く合うとは
 限らない。

 シーバスのルアーをテストを始めたら、多くの方々から
 『ルアーテストに付き合うよ』 とメールやお電話を頂いた。
 大変嬉しい思いなのですが、ルアーを作る為の釣りと
 魚を釣る為の釣りは明らかに違うのです。

 試作初期段階のルアーなど釣れる代物では無い状態の
 物も多いです。また、試作ルアーと自然条件が合わない事も
 あります。
 そんな時は私はずっとバランス調整 比重調整をしています。

 『ルアーテストに付き合うよ』 のお言葉、本当に嬉しいです。
 しかし、私はルアーテストの時とプライベートの釣りとでは
 目的が全く異なります。
 ルアー開発の釣りでは、本来の釣りの考え方とは
 全く異なった視点で事を運んでいます。
 目的は釣る事ではなく、持ってきた試作ルアーをアングラーの
 要望の形に少しでも近づける事です。

 私自身、釣りは大好きなので釣師の気持が良く分ります。
 釣れないかもしれないルアーを使って、合わない条件で
 釣りを一緒にしてもらう事はあまりに気の毒です。
 それを考えると目的が違う釣りであるルアーテストに
 誰でも簡単にOKを出す事が出来ないのです。

 今、一緒にテストに来て下さっている方々は、その部分を
 理解下さっています。いや、私は理解して下さっていると
 感じています。

 近くに行っていてもお会いできない事もあります。
 『近くに小西は来ているのに、釣りに誘ってくれないなぁ』 と
 どうぞ気を悪くしないでください。

 『近くに来ているなら食事でも』 とお誘いを頂くのですが
 現地では、詰め詰めのスケジュールで動いています。
 プライベートの時間がほとんどありません。
 製品テストの時は、本当に申し訳ございませんが
 どうぞ、こちらを優先させてください。

 お気持、大変ありがとうございます。
 私のプライベート釣行や自由時間がある時は
 是非 お会いしましょう!

 



 フレンドシップの船長さん 田岡さんとのショット

 製品テスト優先の釣りにご理解頂き、ありがとうござました。