アマゾン ピラルクー
淡水大型魚ロッドの開発、テストの為、ブラジルアマゾンに釣行しました。狙いはピラルクー
私自身が未知の魚のため、どのようなパワーのどのようなロッドが必要か分からなかったので
GTロッド並みのパワーロッドからウルトラライトロッドまで持参しました。
予想では雷魚に似た魚のイメージからパワーロッドが必要と思ったのですが
使用ルアーは意外に小型ルアーが良く、ロッドは繊細かつ大型魚の突進に対しても折れにくいという
要素が相反するロッドが必要であることが分かりました。
ルアーもブッシュの釣り、イメージ的に雷魚と言う事で、フロッグを沢山持っていったのですが、
ピラルクーの食性が魚食性が強く、ガイドのグランデ小川さんの話ではアマゾンのカエルは毒を持っている物が
多く、カエルを食う魚はほとんどいないのでは・・・・との話であった。
雷魚というイメージで考えていた魚でしたが、イメージから程遠く、どちらかといえばターポンに近い魚に感じました。
想像だけでは、物は作れないなぁと痛感しました。
ルアーもミノー、スピナーベイトが良いとの事で市販の物を用意しましたが、奥住さんの考えがきっかけで
もっと有効なルアーがあることが分かり、苦戦していたルアーでのトライも大成功を収めました。
片道30時間を要した。地球の裏側は遠い
黙々と沸き立つ水蒸気 アマゾン上空
地球の酸素の1/3を作り出していると
聞いた事があります。
小型セスナに乗り換え最終目的地、メシアナ島に
宿泊施設まで水牛にのって行きました
リゾート内の木に綺麗なオオハシがいた
釣り場の説明
アマゾンのガイド グランデ小川氏
着いた日は、アマゾン探検
アマゾン川の支流の支流
投網で海老 淡水イシモチ ナマズが獲れた
今回持ち込んだロッド&ルアー
TGC 59MF−B
TGC 63MLR−B
TGC 66M−S
TGC 76XXH−B etc.
アマゾン河口のメシアナ島
軍隊の車を思わせるバスに乗って釣り場へ
乾杯!?
アマゾンの夜明け
餌つりに使う餌(ホーリーと言う名の魚)を投網で確保
ピラルクーの潜む水路
ルアーキャスティングを続けるがあたり無し、ルアーで釣る事が難しいと言われている
ピラルクーの洗礼を受ける。午前の部、終了
食事はワイルド まず、鎧ナマズの開き
次はプレコの丸焼き
プレコのスープ ちょっと不気味
カピバラ料理 ゲテモノ ご馳走様でした。
昼からの部 出陣
ルアーで釣れないので餌でトライ 五十嵐さんに
ピラルクーがヒット。針ハズレ 残念
2日目 奥住さんと同船
奥住さんがブルーイールが引くと浮かんでくるので沈めることを
目的に頭と尻尾を逆に付けて使われたら、すぐにヒット。
ルアーで釣る事に大変苦戦していたのにあまりに直ぐヒットしたので
これは、何かあるとライブベイトを逆付けした。
ルアーは何も動いていない。しかし、私も直ぐにヒット。
全く動いてはいないルアーで何故釣れるのか、ショッキングだった。
人間から見て魚のように見えるルアーが本物の魚に近いかといえば、
そうではないようである。本物の魚の意味を考えさせられた。
視覚的なルアーからの脱却というルアーの開発をする上で大変
勉強になった釣行でした。ビルダーとしてはピラルクーが釣れても釣れなくても
この発見だけで今回来て良かったと思える釣行でした。
色々な魚種を釣る事で勉強できることは多い。
そして発想力の豊かな釣師 奥住さんと釣りが出来たことが嬉しかった。
これがGT シイラ マグロのルアーに応用できるかもしれない。
ライブベイト逆付けがザリガニがバックしているように動いているので、
英語で ザリガニを crayfish (クレイフィッシュ) OKUZUMIさんの頭文字の
Oをとって、このルアーをCray−O (クレイオー)と名付けた。
奥住さんのお陰で全員ルアーでキャッチ出来た。
ライブベイト逆付け
Cray−O クレイオー
ヒット 今回のテストロッド TGC 59MF−Bが
曲がる
巨体が躍り出る!
迫力のピラルクーとのファイト
クレイオーのお陰でファースト キャッチのピラルクー
ルアー釣りで苦戦していただけに大変嬉しい
クレイオーで また、ヒット
TGC ザ・グランド コンチネント (雄大な大陸)が
曲がる
ピラルクーが浮いた
クレイオーで釣れた
奥住さんのBC63Lが曲がる。サイドプレッシャーで
ピラルクーを誘導する
奥住さん クレイオーで良型ピラルクーキャッチ
こんなに活性が高くても他のミノーやルアーにはヒット無しと奥住さん
恐ろしい威力のクレイオー
またまた、クレイオーでヒット
苦戦していたルアーフィッシングが嘘であるかのように
クレイオーは効いた
2日目の食事もアマゾン三昧
アストロノータス・オセラータスの丸焼き
中学生の時、飼育していた熱帯魚
水牛の肉
コロソマの丸焼き これも熱帯魚屋によくいる
アストロノータス・オセラータスのスープ
アマゾンの夕暮れ
3日目 水路に群がるサギとこうのとり
餌つりの用意も
テストロッドをTGC 63LR−Bにチェンジ
ピラルクー 全身ジャンプ
かわいい顔のピラルクー
クレイオーでキャッチ
リリース
レギュラーテーパーでキャスト ファイト共に
使いやすい TGC 63LR−B
茂木さんのBC63Lカスタムが唸る
クレイオー 丸呑み
茂木さんと私の二人で40バイト位あったが、
バラシの連続でキャッチは一匹 フッキングが
難しい魚
フック オフ 悔しい〜
TGC 63LR−Bがピラルクーの
激しい突っ込みに耐える
陸でファイト
婚姻色が残る雄のピラルクー
30kg位のピラルクー
伊藤さんのファイト
伊藤さん 茂木さんからのクレイオーでキャッチ
五十嵐さんさん BC63Lでパワーバトル
クレイオー 丸呑み
奥住さん フライでキャッチ 歓喜の声がアマゾンに
こだました おめでとうございます
こくうさん オリジナルフライをぱっくり
茂木さん ブッシュ際でヒット BC63Lで強引に
ブッシュから引き出す
クレイオー 丸呑み
今夜もアマゾン料理がでた。ピラルクーの巻きすし
味は・・・・・?
ピラルクーの握り 味は・・・・???
ピラルクーの刺身 これはまあまあ美味かった
ピラルクーのフライ 美味い
アイス
プリン
アマゾンでこれだけ上等な料理が
出るとは思っていなかった
アマゾンの美しい朝日
ズシッと重いヒット
このピラルクーはリフトアップしないと浮いてこなかった
30kgクラスのピラルクー
夕方 クレイオーにヒット
雷魚みたいですが、性質は雷魚とは似ていない
ピラルクーはピラルクーであって他の魚種ではないと
思った
ラインはPE3〜4号がベスト ブッシュが多ければ
4〜5号かな あまり太いラインはいらないと感じた
クレイオーを丸呑み
最終日の最後に釣れたピラルクー
こんなに細い水路にもピラルクーは居る
やっとフッキングのコツを掴みかけた頃には
アマゾンを去る時間であった
捕獲されたカピバラの子供
カピバラは世界最大のねずみ
お客さんは私たちだけ このプールでクレイオーの
動きのチェックをした
宿泊施設 清潔で綺麗な作り ここがアマゾンとは
信じられない エアコン 温水シャワー 豪華ベッドと
至れり尽くせり 賛否両論あると思いますが疲れが
とれて怖いマラリアもいないのでいいかもしれません
アマゾンは釣人を魅了する 今まで行った釣行で一番楽しかったような気がします ・・・・・・・・
Cray−O (クレイーオー)
夢を作る 夢を追う
今回、ピラルクーを釣る事に対してブッチギリの強さを見せてくれたクレイオーでしたが、
茂木さんとのある会話の中で『釣行費用を考えたら完全赤字ですし、どんなに釣れるルアーが
出来たとしても売れないでしょうね』と私が言った事に対して 『まぁ どこの店も買わないだろうな
だけど夢の無い事は言うな。カーペンターはいつまでも夢のあるメーカーでいてくれ、
お前の着ているTシャツにも”夢追釣師”と描いてあるじゃないか。
採算ばかり考えていては夢が無い。俺も夢のある店でありたいから、売れないと思うけれど
クレイオーを買ってやるよ』と言って頂きました。
現状の物はライブベイト逆さ付けなのでフック間が近く、フロントとリアの針が抱いてしまいます。
これを針間距離を調整して、これによって狂いが生じたバランスを適正化して
クレイオー専用設計で日本で初めてのピラルクー専用ルアーとして作ります。
茂木さんの依頼でカラーは、ピラルクーカラー ピラニアカラー ピーコックバスカラーの3種類です。
各10個の合計30個です。クレイオーは夢の詰まったルアーだと信じています。
将来、アマゾンに行きたいと思っている方やアマゾンに憧れを持っておられましたら
是非、クレイオーを買ってください。完成しましたらHPで紹介させて頂きます。
今回の釣行でクレイオーのヒントを頂いた奥住さんが言われた言葉に
『色々な釣りをする人間は多くの引出しがあり、それを上手く引き出してきて応用するので、
それしかしない釣り人より強いんだよ』と言われた。
正にその通りだと思います。その対象魚に一途である方がその魚種に対して凄い物が作れそうな感じがしますが
引出しが少ないために限界に達したら止まってしまいます。それは自分自身が痛感していることでした。
これからは突出した奇想天外の釣れるGT シイラ カジキ マグロのルアーを完成させる為に
小物の餌釣から泳がせ釣り シーバス ブラックバス 近海ジギング イカのエギング
根魚からあらゆるルアーの対象魚 管理釣り場 何でも勉強と思ってやることにしました。
どこかに凄いヒントが隠されていると思います。
他の釣りもやりGT シイラ カジキ マグロも今まで以上にフィールドへ出て体力と気力が続く限り
”誰もが、夢のように釣れるルアー”を目指します。
製作においても、ハンドメイドだから数が作れない 価格が高い 納期が遅いという甘えた考えは
終わりにして、本当に釣人に喜ばれるメーカーとして努力します。