ロードハウ ヒラマサ
● カーペンターのジグ&ジグロッドの開発の心構えと方向性 ●
試行錯誤を繰り返していたジグ&ジグロッドの方向性が定まりました。よく、小西健滋にジグのイメージが無いと言われますが
私自身もその通りだと思います。視覚的なハンティングの要素が強いトップウォーターが自分は正直好きです。
その為、GT、シイラのルアーは自分好みのアクションにどうしても偏りがちで”趣味の部分”が見え隠れすることは事実です。
ジグ&ジグロッドの開発において自分の”趣味の部分”が無いので客観的に物事を捉えることが
出来ると思います。物を開発する上で大切なことは自分の”趣味の部分”を極力持ち込まないほうが良いと
考えます。こちらの考え方にシフトしてからの製品の方が使ってくださった方の評価も釣果も良い物になっています。
”こだわり”と言う言葉がありますが、ある意味大変良い言葉であり、ある意味大変良くない意味も含んだ言葉だと
思います。強いこだわりは物の進化を妨げ、融通が利かない。これは開発者としては決して良い方向性ではないと
考えるようになりました。開発者に必要なことは物事に対して深く冷静に判断する力と頭の柔軟性であると考えるように
なりました。決してこだわりが強い人間が良い開発が出来るかと言えばそうではありません。
ジグ&ジグロッドの開発においての心構えは客観的な判断を元に機能のみを追及した”趣味の部分”を完全に排除した
”釣る為だけに存在するジグ&ジグロッド”という姿勢で望みます。
どのような物が今の釣り場に必要か、今のジギングをどのように進化させていくかは既に釣り場から
おおよそ掴めつつあります。
『カーペンターの作るロッドの調子と軽さと破壊限界強度の高さが好きで使っているのだけれど、もし小西さんが
ジグロッドを作ったら凄い物が出来るのではないの』と言って下さった方が何人もおられます。
大変嬉しいことを言ってくださると思いつつも、なかなか、重い腰が上がりませんですみませんでした。
多くのジガーの方からお話を聞かせていただき、ラ・グランメールやブラックカレントや
OHシリーズの開発の時のように1アイテム1アイテムを確実に時間をかけて開発していきます。
今回のロードハウは大変厳しい条件でした。原因は特定できませんが、昨年以前より明らかに何かが違うと
感じました。一時的な落ち込みか、それとも地元の方のジギングによるプレッシャーなのかは
分りませんが、ヒラマサは高波動ジグへの反応が大変悪かったです。
昨年はほとんど釣れなかったロングジグと小型のジグで良く食いました。
お馴染み 櫻井さん ハンドルネーム お馬鹿さん
彼が来ると何かトラブルが起こると言われていますが・・・・
今回は?
ガイドのキースが魚の餌付け場所に連れて行ってくれました。
10〜20kgクラスのヒラマサが沢山いる。
大荒れのロードハウ島 ロードハウ島に到着したら預けた荷物
小分けにしたラインケース入れとジグ数個入った袋の
2個しか届いていませんでした。着替えも何も届かなかったので
カンタス航空が着替え一式を買ってくれました。
親切な会社です。しかし、釣り道具は次の日に来るとの事で
皆ブルーになりました。
次の日は大荒れで出船出来ませんでした。
天気が良かったとしても道具が届いていないから
釣りは無理でしたが・・・・櫻井さんが桟橋に食材釣りに
行きましたのでついていきました。
食材ゲット!
岡田さん その場で試食 夕食は櫻井さんが
美味しいご飯を作ってくださった。
次の日にタックルは無事届いたのですが、
天候不良で出船を遅らせました。
岸辺近くでヒラマサのナブラが沸いていた。
GT−γ 120gをキャストするとヒラマサがヒットした。
小型のGT−γを作れば青物に良いのではないかと思った。
ナブラが一段落したのでGT−γでつれたヒラマサの
写真を撮ろうとしたら既に船長にしめられていた。
今度、小型のγを作り青物のナブラでテストを
行います。
船長のキースさん
初日は島の北のポイントに入りました。
OH53MH−B テストロッド 疲れにくく
ロッドを立てた楽なファイトが出来るように
テスター川地さんと開発中
OH55XH−S とテストジグ
13kg位のヒラマサ
試作ジグ 現地でバランスと形状をヤスリで削りながら
調整している。
16kgくらいのヒラマサ
ホウキハタ 試作ジグでヒット
一日目は高波動系のジグとヘビータックルで
やったのでストライクも少なく、べた底で
ヒットする為、ヘビータックルでもラインブレイクが
多発した。
2日目、岡田さんとダブルヒット
岡田さんと櫻井さん ダブルヒット
200gの試作ジグにカンパチがヒット
GT−γ用に作っている7.8フィートの試作ロッドで
ジギングをしました。ジグの動きに対してティップの追従が良く
ショートからロングジャークと多彩に使えて2枚潮も切り裂いて
ジグを動かせそうです。このロッドはリクエストを受けて
ジグも使えるロングロッドとしても実験中です。
GT−γ用に作っているロッドは直下のファイトで
大きな力を使うこと無しに耐えることが出来る為
長いことが不利になりにくい。
その為ロングロッドですが十分機能するジグのための
ロングロッドとして使えそうです。
食いが渋くなってから威力を発揮した試作ジグ
試作ジグでカンパチ
途中から鮫の猛攻に会い、10個以上ジグを
切られた。ヒットしたヒラマサも沢山襲われて
上がらなかった。
金目鯛のような魚
カーペンターが目指す方向のジグロッドです。
テスター川地さんと構想を練っています。
面白みがあり楽に使えてテクニカルな部分を持ち合わせた
ディープジギングロッドです。
形になりましたら紹介させて頂きます。
櫻井さん ヒラマサを
岡田さん 15kgクラスを ロングジグで
バンバン釣っておられました。
世界の色々な海と島を見ましたが、自分的には
ここが一番綺麗に感じます。
ハンドルネーム お馬鹿さん 今回もトラブルが・・・・
帰りの旅券を紛失 しました。でも再発行してもらえて
良かったです。