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2016年5月24日 〜 5月28日
トカラ列島
■開発 テスト内容
サメを掛けての試作ロッドの高負荷テスト
![](CIMG0442.jpg)
2016年3月にトカラ列島で行った試作ロッド(ヘビーロッド) の
テストの続きです。
大型ザメを掛けてのロッドの高負荷テストです。
PE12号 フロロ80〜120号 ワイヤー仕掛けです。
ロッドのパワーによっては、ドラグの締めしろが
残り10度位まで締めるので、とても危険です。
非常に折れにくいロッドが大きな力を蓄えた状態で折れれば、
まるで破裂したような状態になります。
怪我が無いように意識して努めました。
![](CIMG0381.AVI_000042773.jpg)
![](CIMG0385.jpg)
![](CIMG0401.jpg)
試作ロッドの高負荷テストをする為に、ムロアジの泳がせ釣りを
しました。57kgのイソマグロが掛かりました。
試作ロッドの適正負荷を大きく超えた高負荷でロッドを立てての
ファイトをしてロッドの機能を確認しました。
ロッドのパワーをほぼ使い切ったと思います。
しかし、アングラーへの負担は非常に少ないです。
『大型魚とのファイトが難しい』 と言われるアングラーの方へ
喜んでいただけるロッドが出来そうです。
テストを重ねて、製品化が出来る時が来ましたら、製作意図などを
解説します。
![](DSCN11001.jpg)
試作ロッドのパワーによって、見合ったドラグを掛けて
テストを行います。
実際にロッドを使う現場で、実際に魚を掛けてすべて試します。
理由は述べませんが、陸で錘をぶら下げてのロッドテストは
意味を成さない事は経験を積んだ人間なら分かると思います。
![](CIMG0498.jpg)
ムロアジの泳がせ釣りで大きなアオチビキが掛かりました。
ムロアジを餌にして泳がせてもサメの反応は鈍かったです。
効率良くサメを掛けるには、カツオ 又はキハダマグロを
餌に泳がせます。
しかし、今回 カツオ キハダマグロの確保に難儀しました。
ジギングで時々掛かる カツオ キハダマグロを餌に使いました。
カツオ キハダマグロが確保出来れば、
一撃でサメをヒットさせられます。
カツオ キハダマグロが獲れない時は、ムロアジを使い、
ワイヤーを外して35lbクラスの試作ロッドを使い、
GT イソマグロを掛けてロッドのテストを行いました。
ライブベイト(生き餌)の釣りをして感じたことは、
今までルアーで掛けてきた魚よりも、ライブベイト(生き餌)で
掛けた魚の方が魚種問わず引きが強く感じました。
抵抗が少ないことが理由のような気がします。何故なら
γ250で掛けたGTはたとえ50kgを超えていても
あまり引かない感じがしていました。
大きなルアーの抵抗と浮力が魚の引きを邪魔していると感じました。
![](SANY0281.MP4_000031883.jpg)
![](2016.5.23_tokara.01.jpg)
ムロアジの泳がせ釣りでGTが掛かりました。
この他にもムロアジの泳がせ釣りでGTが釣れました。
他にもGTらしいあたりは何度かありました。
今回、ほぼライブベイト(泳がせ釣り) しかやっていなかったので、
『ライブベイト(泳がせ釣り)の方がルアーよりも
GTが釣れるのかな』 と思いましたが、どうもそうではないようです。
サメ釣りに使う カツオ キハダマグロを確保する為に、
最終日に船長が島民の方を船に乗せられました。
すると、その方のルアーに凄い水飛沫が上がりました。
その引きから明らかに カツオ キハダマグロではないようで、
サメかな・・・?と言っていると、上がったのは全長148cm
推定50kgのGTでした。
釣り場や状況で、ルアー釣りはルアー釣りの利点があり、
ライブベイト(泳がせ釣り) はライブベイト(泳がせ釣り)の
利点があると感じました。
『GT釣りに於いて、ルアー釣りの攻撃性の強さ』 を
垣間見た瞬間でした。
ちなみにルアーは γ140 ディアブロでした。
![](CIMG0445.jpg)
サメ釣り用の極太ワイヤーが付いた仕掛けにカンパチが掛かりました。
極太ワイヤーが付いた仕掛けには、ほぼサメしか掛かりません。
このカンパチ、かなり警戒して餌を舐めたのか、
頭部へのスレ掛かりでした。
![](2016.5.23_tokara.02.jpg)
今回、カツオ キハダマグロが確保出来れば、
サメはほぼ釣れたも同然でした。
![](CIMG0516.AVI_000097999.jpg)
![](CIMG0519.jpg)
私が今までトカラ列島で見た中で一番大きなメジロザメです。
全長も大きいですが、物凄く太いです。
大きな餌を使うので、ルアーで掛かるサメよりも餌釣りの方が大型の
サメが掛かることが多いです。
試作ロッドに超高負荷を掛けてロッドを確認することが出来ました。
ロッドが機能した、とても気持ちがよいファイトが出来ました。
この大きさのサメが6分位で上がりました。
(完全にサメはギブアップ状態)
GT釣りの外道でさんざんサメは釣りましたが、
ここまで楽に使える攻撃性の高いロッドは無かったです。
ロッドの印象や特徴は、ロッドが完成した時に動画を交えて
詳しく説明を行います。
![](2016.5.23_tokara.03.jpg)
![](CIMG0419.jpg)
イソマグロ28kg
昔(20年前)はよく引くと感じていたイソマグロですが、
攻撃性の高い道具も出来て、アングラーのファイトスタイルも
大きく進化し、考えられないほど簡単に魚が上がるようになりました。
20年前は何もかもが軟弱で、なかなか魚が上がりませんでした。
昔のことを思い起こすと、道具もアングラーはずいぶん進化したなと感じます。
![](CIMG0524.jpg)
サメ釣りの餌 カツオ キハダマグロを狙っていると掛かったカンパチ
今秋〜今冬にリリースのKLLジグ
![](CIMG0556.jpg)
写真のロッドは、アクション(調子) に無理があり、
自分が頭に描くファイトが出来なかった試作ロッドです。
アクションに無理があるので、絞込みで折れました。
再び作り直して、出直しです。
納得が出来る物が完成するまでやめません。
ロッドの開発ですが少しずつ前に進んでいます。
今回、サメ釣りの餌であるカツオ キハダマグロの確保に難儀して、
多くのサメを掛けてのファイトが出来ませんでした。
持ち込んだロッドを試すには、もっと時間を要します。
続きを行う予定をしています。
釣果の一部と釣行での船の模様
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