|
2016年4月19日 〜 20日
玄界灘 ヒラマサ
■開発 テスト内容
●試作プラグ 試作ジギングロッド 試作ジグ
テスト船で調整を行った試作プラグ 試作ジグを魚で試しました。
ヒラマサのポイントへ向かう道中に サンライズ 田代船長から
興味があるお話を聞かせていただきました。
先日のある釣行で、船中の多くのアングラーが BF(ブルーフィッシュ)で
ヒラマサを狙っておりました。しかし、魚の反応が少ない状況でした。
そのなかでルアーを γ(ガンマ) にされた方がおられました。
すると、γ(ガンマ)にルアーを変えられた方に、バンバン ヒラマサが出て、
躊躇無く γ(ガンマ) を食いました。
皆がγ(ガンマ) にして、結果 良い釣果を得られた釣行になりました。
そのまま、BF(ブルーフィッシュ) のみで釣りをしていたら、
どうなっていたか・・・ というお話でした。
今回の釣行は、この田代船長のお話が、まるっきり再現されたような釣行に
なりました。
今回、舞姫へのヒラマサの反応がダントツでした。
船全体の釣果は、最大ヒラマサ21kgで、
キャッチされたヒラマサのほとんどが 『舞姫120g』 でした。
分かってはいますが、条件に合った適正なルアーの投入の重要性を
再認識した釣行でした。
あまり芳しくない状況で、試作プラグで釣れたヒラマサ。
このタイミングは、このルアーにのみヒットがありました。
2013年からバランスを変えながらテストを行っている物です。
今までの試作プラグには無い、異質な性質を持っています。
使うタイミングを理解したアングラーには強い見方に
なってくれると思います。
『ルアーの構成は分かりやすいように出来るだけシンプルに』
『ルアーの種類を増やさずに、一つのルアーが多くの条件をカバー出来ること』 を
10年位前から設計コンセプトに掲げてルアーを作ってきました。
この考え方は、釣り人がルアーの使い分けが簡単であることが利点です。
多くの条件をカバーしてくれるルアーなので、投げ続ければ、
その条件に当たっているタイミングが長い(多い)ことで
おのずと良い釣果が出ます。
しかし、すべての条件を網羅することは出来ません。
すべての条件を網羅する為には、使用条件は狭いが、
その狭い条件に対してピンで当てはまるルアーが必要になります。
試作ルアーに 『狭い条件に対してピンで当てはまるルアー』 が
幾つかあります。なぜ、今まで作らなかったかは、ルアーの種類が多いと
使い手が混乱を起こすからです。特殊なルアーという位置づけで、
参考資料として残してあります。
今では、釣り飽きるほど魚を釣ったアングラーも増えて、
同じ事の繰り返しで魚を釣っても面白くないと言われるアングラーの方が
増えてきました。そろそろ、特殊ルアーの投入時期だと感じます。
釣りをするうえで、考えることが多くなるかと思いますが、
使い分けが出来れば、もっと釣果を上げることが出来るようになり、
一歩進んだ新鮮な面白い釣りが出来るようになると思います。
特殊ルアーをKLLから何種類か発売をします。
『効果のある条件が限定されるルアー』 なので、条件による使い分けが
適正に出来なければ、逆に釣果を落とす諸刃の剣です。
既に今の釣りに満足しておられて、もっとトップウォーターフィッシングの
深みが見たいと言われるアングラーの方へのリリースです。
ミドルヘビーの試作ジギングロッド
近海では出番が少ないパワークラスです。
出番は少ないですが、水深が深い、ジグが重い、
潮の抵抗でしゃくりの負荷が大きい等々の理由で
必要と感じる状況があります。
KLLからリリースを行います。
試作ジグで良型ヒラマサ キャッチ
市販には良いジグがいっぱいあります。
ここ3〜4年で市販品のジグは ほぼ購入して
全部使いました。
メタルジグは鉛と針金で出来ていて、構造的にシンプルで、
重心位置はジグの形状にほぼ依存しています。
この理由により、どれも似たり寄ったりの物になりがちです。
凄い奇抜な形状や構造がある物は別ですが、釣れると噂が出れば、
その奇抜な形状が一般化(各社コピー)して、独自性が失われる。
メタルジグは海外製のワゴンセールのコピージグでも釣れてしまうのは、
ジギングアングラーの方ならご存知だと思います。
また、そのジグがよく釣れたりすることがあるので、
釣り人は???となります。
理由は、釣り場の潮、風の条件が一定ではないことが最大の理由だと
考えています。
ジギングは釣りの最中に釣糸の負荷が大きく変動する釣りです。
変動を起こす要因は、主に潮と風です。
この釣糸の負荷の変動により、ジグの適正な重心と適正な抵抗が
ころころ変わってしまうのです。
海外製のワゴンセールのコピージグでも、この釣糸の負荷の変動により、
ぴったり合ってしまう条件が出来てしまうのです。
逆に、海外製のワゴンセールのコピージグがブランドジグよりも
ぴったり合ってしまう条件に、はまってしまうこともあり、
釣り人は、なぜ???・・・ みたいになってしまうのです。
その一瞬の条件に対して、適正な重心と適正な抵抗を持ったジグを作っても
釣糸の負荷の変動が起こった時点で、
次の瞬間には、ジグの適正な重心と適正な抵抗がズレてしまうのです。
トップウォータープラグでは、釣糸が水の中にほとんど入らないので、
この釣糸の負荷の変動がほぼありません。
よく釣れるトップウォータープラグを作るには、それなりに難しいとは思いますが、
狙い所がはっきりしている分、分かりやすいです。
上記の事を踏まえて、よく考えた構成のジグをラインナップします。
ジグの大量生産、拡販は考えていません。
カーペンターのジグでなくても、釣れるジグは市販品に
いっぱいあります。(ありました)
『カーペンターのジグで釣りたい。釣りがしたい。』 と言って下さる
カーペンターファンの方へのリリースです。
作る限り、ファンの方を裏切らないように真剣に挑んでいます。
釣果の一部と釣行での船の模様
Copyright (c) Carpenter All Rights Reserved.
|
|